あなたが今使っているEAは大丈夫ですか?
こんにちは、はかせです。
バックテストの落とし穴である
ドローダウンについて、
解説していきます。
EA運用の際には絶対に
確認しなければいけない
ドローダウンですが、
間違った認識の人が多いです。
正しい知識を入れて、
EA運用にお役立て出来れば幸いです。
是非ご覧ください。
よく聞くドローダウンって大事なの?
EA運用時に何度もお金が溶けた…
ドローダウンを知らずに運用している
危険な自動売買に出会いたくない
ドローダウンとは基本的に資金の高値から
最安値までの最大損失のことを指します。
例えば、
最高値120万円の資金を持っていたとして
その後下落し、12万円まで下がった場合、
その間のドローダウンは90%となります。
ドローダウンはリスクを把握する上で非常に重要な指標で、
ドローダウンが大きいほどリスクが高く
利益が大きい。ドローダウンが
小さいほど利益が小さい傾向にあります。
ドローダウンが大きすぎると投資家が
精神的に負担を強いられ、
損失を回復するまでの時間が長くなる可能性があります。
ドローダウン | リスク | 資金回復まで |
大きい | 大きい | 短い |
小さい | 小さい | 長い |
FXの自動売買のパフォーマンスを測る指標にドローダウンが挙げられます。
このドローダウンを確認する時に必ず見るのがバックテストです。
このバックテストに記載されているのが最大ドローダウンと相対ドローダウンと絶対ドローダウンです。
よくいわれるドローダウンがこの最大ドローダウンのことです。
最高値から最高値から最安値まで最大でドローダウンした金額の割合になります。
計算式は以下の通りです。
100 ÷ {有効証拠金の最高値 ÷ (有効証拠金の最高値 – 有効証拠金の最安値)}
相対ドローダウンとは資金が最も増えた時から最も資金が減った割合の大きい時の金額の比率です。
最大ドローダウンは、最も資金の多い証拠金と最も資金が減った証拠金の金額との割合ですが、
相対ドローダウンとは最も資金の多い証拠金に対して、●%下落した下落率が一番高い時を表しています。
例えば、
A:証拠金の最高値1000万円 → 証拠金の最安値900万円
の場合は、100万円の含み損
B:証拠金の最高値100万円 → 証拠金の最安値40万円
の場合は、60万円の含み損
Aの場合は100万円含み損を抱えている(ドローダウン)しているのに対し
Bの場合は60万円の含み損(ドローダウン)を抱えています。
金額だけで見たらAの方が大きいので、最大ドローダウン率は10%になります。
しかし、下落率で見ると、Bの方が大きいので60%の相対ドローダウン率となります。
この2つは資金が増えた後に減る可能性のある指標となりますので、
どちらも確認するのがよいでしょう。
絶対ドローダウンとは、初期資金からどれだけ金額が減ったかを表す数値になります。
例えば、初期証拠金100万円から始めて10万円に減った場合は10%になります。
つまり、下記のような時系列で証拠金が遷移した場合、
それぞれ含み損を抱えるケースにより、率がかなり変わってきます。
以下がバックテスト時に時間経過に伴う資産推移の時の
絶対ドローダウン、相対ドローダウン最大ドローダウンの違いの図になります。
ドローダウンの種類は以上の通りです。
ありがちなミスとして、最大ドローダウンにばかり目が行って実際に運用してみたら
すぐに資金が飛んでしまった。なんてことがあります。
そうならない為にも、しっかりとドローダウンの種類を理解する事で
EA運用のリスク軽減を行えるようにしましょう。
例えば、こちらの画像を見てみましょう。
上記は100万円スタートのとある自動売買のバックテスト結果です。
絶対ドローダウン:約41万円
最大ドローダウン:約55万円
相対ドローダウン:約55万円
つまり、初期証拠金からは41万円さがる可能性がある。
そして利益が膨らんでいったときに、最大下落が55万円くらい
というイメージになります。
純益が400万円なので、
55万円の含み損をかかえる代わりに
400万円までの利益が見込めた。
という結果になります。
以下は証拠金10万円のとある自動売買のバックテスト結果です。
絶対ドローダウン:約1万円
最大ドローダウン:約8万円
相対ドローダウン:約4万円
純益が約110万円ですので、
最大8万円の含み損をかかえる代わりに、10倍の100万円超えまでの利益を見込めた。という結果になります。
但し、絶対ドローダウンが1万円の為、10万円スタートでもリスクが少なく運用できそうということも分かります。
いかがでしたでしょうか?
EAはあなたの資産運用のパートナーになります。
そのパートナーをしっかりと理解しようとすることで
リスクが分かるようになります。
またリスクが分かるようになると、
リターンも考えられるようになるので、
このドローダウンの考えはEA運用には欠かせないといえるでしょう。